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研究デザインの選択と『堂々と語る』ことと

「フリックは『全ての研究デザインを身につけてから、テーマごとにもっともふさわしい研究デザインを選択する』ことを勧めているが、私はむしろ研究デザイン同士の特徴を知った上で適切なものを選択し、選択したそのひとつについてよく身につけることを勧める」といった趣旨のことを先生が授業でおっしゃっていた。

これを
A・研究手法を選択するために必要なのは各手法の得意不得意についての知識=研究方法論についてのメタな知識である。
B・研究手法を実践することで手に入るのは、各手法の実践がいかなるものかについての具体的な知識=個々の研究方法についてのベタな知識である。
C・メタな知識を手に入れるためにベタな知識は必要だと考える人もいるが、現実的な(時間的・金銭的等々の)制約を考えるとき、メタな知識のみを身につけベタな知識の摂取は最小限にとどめるのが効率的である。
という論に分解できるなあと思った。

Cの論拠は「読んでいない本について堂々と語る方法」に詳しいので、興味のある方はぜひ(遠回しな本のオススメになってしまった)。

私も『質的研究入門』を学び、研究手法について「堂々と語れる」ようになりたいものだ(と思うのであった)。