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知識不足による悪徳を避けるために(LGBTQブックガイド)

教養も知識の集積であり、
人間性もコミュニケーション能力も偏見も、知識により改善できると思っている人間だし、
またなんだかんだ言って、医者が直面する問題*1は「勉強する」ことで解決するしかないものが多い、
と考えている人間なので、

今回の問題についても、必要そうな「知識」を挙げてみました。

わかりやすい入門書

同性愛と異性愛 (岩波新書)

同性愛と異性愛 (岩波新書)

新書で簡潔にまとまっています。

同じく新書で簡潔にまとまっています。

先に挙げた『同性愛と異性愛』はよりLGBTの社会運動について、歴史と現状にフォーカスしており、
こちらの『LGBTを読みとく』はよりLGBTの社会運動を支える理論面にフォーカスしています。ご興味に合わせて「最初の一冊」を選ばれるのが良いかなとふくふきは思います。

医療・福祉とSOGI(LGBTQ)

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛、性同一性障害を理解する

セクシュアル・マイノリティへの心理的支援―同性愛、性同一性障害を理解する

こころの科学 189号 特別企画:LGBTと性別違和

こころの科学 189号 特別企画:LGBTと性別違和

いずれも心理寄りですが、LGBTQを生きるという困難に影に日向に立ち向かわれている方々の実相が覗けて、勉強になる本でした。
前者『セクシュアル・マイノリティへの心理的支援』は成書では珍しく、日本における精神医学とクィア/LGBTQの関係についても取り上げられており、精神医学に興味のある方に特にオススメです。

もっと知るために

にじ色の本棚 ―LGBTブックガイド―

にじ色の本棚 ―LGBTブックガイド―



一冊だけ勧めるならこの本です。一冊だけといいつつ「ブックガイド」を勧めるのはすこし悪質かもしれませんが、このブックガイドは漫画や小説から学術書まで、幅広いLGBTQジャンルの本を集めていて、その意味で「はじめの一冊」には最適です。

『 ミニ特集:LGBTとクィアな本 国内その2 』

さらにさらにご興味のある方はこちらをどうぞ。
(紹介先の「科学に佇む読書心」さまは、「ネットで知れるのはちょびっとだけ」をスローガンにTwitterで本の一言紹介をされている素敵なアカウントです!)

*1:この私の強い信念のなかには「医者が直面する問題」のうち「医者が」に重点が置かれている……つまり「医者なのだから『勉強』による対処が問題なく可能だろう」という期待があります