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bookshelf of fukufuki 留学、英語、物語、よしなしごと

2018-01-01から1年間の記事一覧

社会学の本(+α)を買いました

社会学 (New Liberal Arts Selection)作者: 長谷川公一,浜日出夫,藤村正之,町村敬志出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2007/11/21メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 142回この商品を含むブログ (34件) を見る こっちを買ったけど 社会学 第五版作者: アン…

(レジュメ公開)精神分析読書会『快感原則の彼岸』『集団心理学と自我分析』レジュメ&二次文献メモ

レジュメ『快感原則の彼岸』『集団心理学と自我分析』 フロイトを読む―年代順に紐解くフロイト著作作者: ジャン‐ミシェル・キノドス,金井満,福本修,朝枝清子,池上和子,石本伸子,上田順一,奥山今日子,五味新,志久内陽子,玉井康之,人見健太郎,福田知子,福原政…

(論文紹介) #今年読んだ一番好きな論文2018 「あなたが『卒業したての医者でもこれぐらいはできるはず』と思うことはなんですか?」

紹介論文 Takayashiki, A., On, M., & Otaki, J. (2006). 研修医は何ができると思われているのだろうかーー研修医の能力に対する非医療者の認識に関する探索的研究ーー. 医学教育, 37(2), 89–95. https://www.jstage.jst.go.jp/article/mededjapan1970/37/2/…

知識不足による悪徳を避けるために(LGBTQブックガイド)

教養も知識の集積であり、 人間性もコミュニケーション能力も偏見も、知識により改善できると思っている人間だし、 またなんだかんだ言って、医者が直面する問題*1は「勉強する」ことで解決するしかないものが多い、 と考えている人間なので、 今回の問題に…

(備忘メモ)読書会「問い掛けと直観」

メルロ=ポンティ「問い掛けと直観」ちくま学芸文庫『メルロ=ポンティ・コレクション』p.93〜.pdf - Google ドライブ レジュメを作ったので記録用にuploadしておきます。 レジュメ本文中のp数は「問い掛けと直観」『メルロ=ポンティ・コレクション』(ちくま…

本買いました

生協でセールをやってたので、読みたかった*1本を買いためました。 表現と介入: 科学哲学入門 (ちくま学芸文庫)作者: イアンハッキング,Ian Hacking,渡辺博出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (11件) を見る 前…

フロイト『快原理の彼岸』読書会レジュメ

ちょっと前に書いたフロイト『快原理の彼岸』のレジュメを上げておきます。 本文から起こしたのでけっこうちゃんとはしている(はず)。 快感原則の彼岸.pdf - Google ドライブ 昔の文章を読み返すたびに昔の自分がえらくしっかりしてるように思えるのは、 …

Emmanuel Delille「制度収蔵資料とエゴ・ドキュメント 精神医学史のインターナル・アプローチとエクスターナル・アプローチの架橋」

ちょっと前に遊びに行った(ほんとに遊びに行っただけですが)学会の特別講演の備忘メモ。 「歴史は資料に基づいて研究することがまず方法論的基礎です。しかし……残念ながら、精神医学史は、英雄譚がただ語られるだけです」 という最強の煽り文句に従って始…

(備忘メモ・レジュメ公開)ダニエル・C. デネット『心はどこにあるのか』2章

心はどこにあるのか (ちくま学芸文庫)作者: ダニエル・C.デネット,Daniel C. Dennett,土屋俊出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/10/06メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 上の本『心はどこにあるのか』の読書会を(サークルで)しています…

(備忘メモ)精神医学史(精神療法史)の参考文献

授業で聞いたもの+αです(ほぼ授業の参考文献そのままです、私のオリジナルではありません)。 アンリ・エレンベルガー(著)中井久夫・木村敏(訳)『無意識の発見 上/下 - 力動精神医学発達史』 無意識の発見 上 - 力動精神医学発達史作者: アンリ・エレ…

ピーター・ピオット『No Time To Lose――エボラとエイズと国際政治』の書評(?)を書きました

bsfukufuki.hatenablog.com 先日書いたこれに関連して、書評風の文章ができたので、載せます。 タイトルは「医師・公衆衛生実践者と人類学者の協働と、医療におけるNBM(Narrative Based Medicine)」で、内容は上記の内容についての、レポート風エッセイで…

医学史の本を探しています

精神医学の歴史に関心があって本を探しています。 見たところ(日本語で)医学史の本を書かれているのが医学プロパーの方・科学エッセイストの方が多く、 内容の歴史学としての巧拙が初学者にはたいへん見分けづらい印象です。 医学面の内容については歴史よ…

(備忘録メモ)ピーター・ピオット『No Time To Lose――エボラとエイズと国際政治』の書評URL集

補助線という名の書評URL集です。 とりあえず、「エボラ・エイズの公衆衛生的施策に医療人類学的視点の果たした役割」という視点で読もうかなと思っています…。 miyatak.hatenablog.com miyatak.hatenablog.com ピーター・ピオット回想録「ノー・タイム・ト…

デジタル・ストーリーテリングと医療人文学(Medical Humanities)に興味がある

最近、デジタル・ストーリーテリングに興味があります。これは ・ナラティブをデジタルなツールを用いて行う という問題領域で、具体的には ・動画や画像など、デジタルツール特有の手法を用いたナラティブの応用展開 ・幅広いツールに現れるナラティブの(…

(抜書)Dive into Python3 第4章

文字列 - Dive Into Python 3 日本語版 リストから個々の要素を取り出すのとちょうど同じように、インデックス記法を使って文字列から個々の文字を取り出せる。 リストと同様に、文字列は+演算子で連結できる。 私はそろそろ「100本ノック」の準備運動が…

(抜書)Dive into Python3 第3章

os.chdir()関数は相対パスを受け取れる ・相対パス 疑問点 list(humansize_dict.keys()) humansize_dict = {os.path.splitext(f)[0]:humansize.approximate_size(meta.st_size) \ ... for f, meta in metadata_dict.items() if meta.st_size > 6000} このへ…

(抜書)Dive into Python3 第2章

ネイティブデータ型 - Dive Into Python 3 日本語版 浮動小数点数は小数第15位まで正確だ。 //演算子はひねくれた整数除算を行う。結果が正の数の場合は、整数への切り捨て(四捨五入ではない)とみなすことができるが、これについては注意が必要だ。 //演算…

(抜書)Dive into Python3 第1章

初めてのPythonプログラム - Dive Into Python 3 日本語版 Pythonでは、どんなものに対しても明示的にデータ型を指定することは決してない。代入した値に基づいて、Pythonが内部的にデータ型を追跡するのだ。 2番目の引数a_kilobyte_is_1024_bytesには、デフ…

多職種の協働っていうけれど

結局は感情的にこじれたりするのが主の、泥くさい問題だよね。 リフレクティブ・プロセスはじめとするナラティブ・アプローチは、自己開示という技術を通して、比較的ハードで統制的な仕組みづくりという方法から、越境的にソフトな感情の部分にアクセスでき…

読書会の本のチョイスに悩んでいます

次の読書会の本を何にするか悩んでいる。 今読んでるのはこれ。 ニューロラカン: 脳とフロイト的無意識のリアル作者: 久保田泰考出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2017/09/05メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 題名に反して(?)ラカンよりもフ…

VR関連書籍を買いました

VRについて知りたくなって、本を買いました。 暇な時間に少しずつ読もうと思っています。 ・GOROman(近藤義仁)『ミライのつくり方2020-2045 僕がVRに賭けるわけ』星海社新書. ミライのつくり方2020―2045 僕がVRに賭けるわけ (星海社新書)作者: GOROman(近…

(抜書メモ)人工知能学会「メタファー写像と後編集を利用する物語文章生成フレームワーク」

bsfukufuki.hatenablog.com 前記事↑の学会発表内容に JSAI2018/Search for presentations 上記↑の学会発表抄録の内容を加えた抜書です。 (以下、引用ブロックはすべて抄録よりのものです) 研究の特色 先行研究(言語処理学会「人狼ログからの小説の自動生…

(メモ)言語処理学会「人狼ログからの小説の自動生成」

http://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2017/pdf_dir/B1-4.pdf 人狼知能小説生成システム 「人狼知能プロジェクト」:プロット作成を自動化し、得られたプロットを人間が文章化 「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」:人間がプロットを作…

(抜書メモ)秋元泰介他「物語生成システムにおける物語言説機構について−−物語言説論と受容理論を導入したシステムの提案−−」

アブストより A “story” means the content of a narrative and is described with the conceptual representation of temporal ordered events in the narrative generation system. On the other hand, a “discourse” means how to form a story and is de…

(リスト)カルテ研究文献の追記

厚労省のガイドライン 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5版(平成29年5月)

Lakoffの概念メタファー理論(補足)

概念メタファー理論とは、従来の「メタファーは言い換えである(比較説)」「メタファーは直喩の短縮である(代替説)」というメタファー論から一線を画し、メタファーが人の認知(思考過程)それ自体に影響し、成り立たせているとするもので、Lakoff(レイ…

人工知能学会「物語の生成」

(追記)抄録を読みました bsfukufuki.hatenablog.com 2018/06/06 人工知能学会発表 物語生成をモジュール化できる! →各部分の分担により進展が考えられる (発表要旨中では、日本語非依存な部分が弁別できるという利点も述べられていました) (メタファー…

精神分析読書会 2018/07/12「転移神経症概観」

活動内容 「転移神経症概観」に登場する神経症・精神病について、フロイトや同時代人の症例録を各自、よみ発表した。 目標 メタサイコロジー論のもとになったフロイト初期理論に密接に関連し、また〜メタサイコロジー論に至るまで通底する、フロイトの症例理…

(※備忘録)フロイト読書会「喪とメランコリー」と、思ったこと

疑問 第一局所論における「自我」はどこにも局在しないものと捉えればよいのか? フロイトのいう「想起痕跡」がフロイト(および、オットー・ランクほか「喪とメランコリー」本文中で記載がある別人物の)別の文献に由来しているようだが、見つけ出せていな…

(※備忘録)読書会『中動態の世界』と、思ったこと(フーコー、教育論、なぜなぜ分析)

先日、『中動態の世界』4章・5章の読書会を終えました。参加者のご発言と、そこから自分が思うところを備忘録的にメモします(後日、加筆するかもしれません)。 私の問題意識(コメントの前提) 『中動態の世界』の描いた世界を、いかに実社会の文脈での問…